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Planex VR500、OpenWrt trunk (kernel 4.4.14)で起動

続いてのPlanex VR500ネタです。
OpenWrt trunk (kernel 4.4.14)で使用できる様に準備。


OpenWrt trunk (kernel 4.4.14)用のパッチになります。
OpenWrt本家へもパッチ投稿済みになります。
VR500_trunk_r49928.patch

リブート時に再起動できない問題が存在します。
VR500に搭載されているSPI Flashは4byte modeで使用するのですが、再起動時に3byte modeに戻っておらず、起動できない状態が発生します。
SPI Flashの4byte modeからの復帰に関する問題修正については、投稿したパッチには含めていません。
既に既知の問題であり、マージされない状態が長く続いているというモノです。
とりあえずは、以下パッチも当ててビルドする様にして下さい。
ramips-reset-m25p80-when-shutdown.patch


ビルド済みバイナリも張り付けておきます。
openwrt-ramips-mt7621-vr500-initramfs-kernel.bin
openwrt-ramips-mt7621-vr500-squashfs-sysupgrade.bin


VR500については、こちらの記事も参照下さい。
Planex VR500、2コア4スレッドでOpenWrtを動かす。
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Planex VR500、2コア4スレッドでOpenWrtを動かす。

Planex VR500でOpenWrt 15.05.1を動かす。


Planex VR500のハードウェアスペックは、OpenWrtで遊ぶには嬉しい構成となっている。
SoC MT7621A(2コア4スレッド)、RAM 256MB、Flash 64MB。
root@OpenWrt:/# cat /proc/cpuinfo
system type             : MediaTek MT7621 ver:1 eco:3
machine                 : Planex VR500
processor               : 0
cpu model               : MIPS 1004Kc V2.15
BogoMIPS                : 577.53
wait instruction        : yes
microsecond timers      : yes
tlb_entries             : 32
extra interrupt vector  : yes
hardware watchpoint     : yes, count: 4, address/irw mask: [0x0ffc, 0x0ffc, 0x0ffb, 0x0ffb]
isa                     : mips1 mips2 mips32r1 mips32r2
ASEs implemented        : mips16 dsp mt
shadow register sets    : 1
kscratch registers      : 0
package                 : 0
core                    : 0
VCED exceptions         : not available
VCEI exceptions         : not available
VPE                     : 0

processor               : 1
cpu model               : MIPS 1004Kc V2.15
BogoMIPS                : 439.91
wait instruction        : yes
microsecond timers      : yes
tlb_entries             : 32
extra interrupt vector  : yes
hardware watchpoint     : yes, count: 4, address/irw mask: [0x0ffc, 0x0ffc, 0x0ffb, 0x0ffb]
isa                     : mips1 mips2 mips32r1 mips32r2
ASEs implemented        : mips16 dsp mt
shadow register sets    : 1
kscratch registers      : 0
package                 : 0
core                    : 0
VCED exceptions         : not available
VCEI exceptions         : not available
VPE                     : 1

processor               : 2
cpu model               : MIPS 1004Kc V2.15
BogoMIPS                : 580.40
wait instruction        : yes
microsecond timers      : yes
tlb_entries             : 32
extra interrupt vector  : yes
hardware watchpoint     : yes, count: 4, address/irw mask: [0x0ffc, 0x0ffc, 0x0ffb, 0x0ffb]
isa                     : mips1 mips2 mips32r1 mips32r2
ASEs implemented        : mips16 dsp mt
shadow register sets    : 1
kscratch registers      : 0
package                 : 0
core                    : 1
VCED exceptions         : not available
VCEI exceptions         : not available
VPE                     : 0

processor               : 3
cpu model               : MIPS 1004Kc V2.15
BogoMIPS                : 586.13
wait instruction        : yes
microsecond timers      : yes
tlb_entries             : 32
extra interrupt vector  : yes
hardware watchpoint     : yes, count: 4, address/irw mask: [0x0ffc, 0x0ffc, 0x0ffb, 0x0ffb]
isa                     : mips1 mips2 mips32r1 mips32r2
ASEs implemented        : mips16 dsp mt
shadow register sets    : 1
kscratch registers      : 0
package                 : 0
core                    : 1
VCED exceptions         : not available
VCEI exceptions         : not available
VPE                     : 1
USB 3.0とUSB 2.0を搭載。(最近のハイエンド機種はUSB 3.0が1個だけ付いている機種が多い中、USB 2.0も搭載しているので、片方をストレージ、片方を別で利用できるという嬉しい構成)
また、最近日本メーカーでは減ってしまったメタル筐体仕様。
無線非搭載モデル。(OpenWrtで愉しむには日本ではかなり重要。これならいろんな処で発表したりするにも変な説明が必要なく便利。)

今回は、SPI Flashの安定化を図る為、少し大きなパッチとなっている。
VR500_r49404.patch
SPI Flashのドライバに手を加えているのみで、後は素のChaos Calmerになります。

ビルド済みバイナリも張り付けておきます。
(initramfs-kernel.binは、Flash書き込み用の踏み台と考えてください。純正ファームウェアの管理画面で流し込めます。)
openwrt-ramips-mt7621-vr500-initramfs-kernel.bin
openwrt-ramips-mt7621-vr500-squashfs-sysupgrade.bin

OpenWrt trunk、LEDEのパッチは近日公開予定です。
動作は確認できており、パッチ投稿準備中です。

みんな、既に気になっていると思いますので、ぱかっとなぁ。いきます。
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Interop Tokyo 2016 行ってきました

Interop Tokyo 2016 行ってきました。
なんかパッとしないInteropだった。というと怒られるかな。
なんかワクワクが少し薄かった。

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SD付録のSORACOMを開通させてみた。

SoftwareDesign 2016.05付録のSORACOMが登録期限という事で開通させました。
登録期限なので、開通まで必要だったかは不明ですが、SORACOM Endorseで500円分のクーポンを貰う為に開通させました。
SORACOM Endorse を使って 500円分のクーポンの取得については以下サイトに記載があります。
https://campaign.soracom.jp/sd201605/


L-05Aでとりあえず開通させました。
開通期限があと2時間切ってますので、まだ未開通の人は急いだ方が良いかと。
思ったより扱い易そうな感じがあります。
遊び用のSIMとしては面白そう。
以前、雑誌付録の0SIMが話題になりましたが、SORACOMのSIMは、また違う意味で遊べる要素がいっぱいです。
Raspberry Piとかでリモートに置くとかの場合は結構便利かもしれません。
IoTを意識しているので、手元にない事を色々と考慮されているなぁと思える箇所も多いです。
開通手順はSoftwareDesignの記載で何も困らないので記載省略。
とりあえずの開通記録です。
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MT7621SでOpenWrtが起動完了しない理由

何かで情報が流れているのを見た記憶はかすかにあるものの放置していたMT7621Sの問題。
今日、状況を真面目に見始めるまでは、MT7621全体で起きているのかと勘違いしていました。
どうやら実際には、MT7621Aでは発生せず、MT7621Sでのみ発生する模様。
(MT7621Sのボードがそもそも少ないので、手元で現象確認しているのはWSR-600DHPだが、現象からMT7621Sであれば発生すると思われる)
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
[    0.200000] Waiting for core 1 to start... STAT_CONF=0x20404
この問題により、WSR-600DHPではOpenWrt trunkが使用できない訳ですが、問題自体はかなり前(すくなくとも4か月以上)から発生している模様。

少しばかりソースを追いかけてみました。
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wAP(RBwAP2nD)開封記

RouterBOARDの無線APでwAP(RBwAP2nD)を開封してました。
写真の日付から実は2015/10/02の時点で開封していたらしい。
壁に設置するタイプのRouterBOARD。こういうタイプは部屋の高い場所に配置しやすいので好きなのだが、日本ではなかなかお目にかからない。
(まぁ、日本では電波法があるので使用できない訳ですが。)
何気に防水だったりもするので野外利用も可能。


SoCはQCA9533 650MHz、RAM 64MB、Flash 16MB。
Flashは現在のラインナップ同様にSPI Flashを採用の為、容量が小さいです。
まだ大容量のSPI Flashへの張り替えは成功していません。(ブートしてこない。理由は探り中)

では開封式です。
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openwrt-realtekをとりあえず使う(RTL8196C)

書く書く言いながら放置気味だったRTL8196Cネタです。


OpenWrt本家へのマージはされる事はほぼ無いだろうと思われるRTL8196CでのOpenWrt実装です。(Lexraコア廻りはいろいろと問題もあるので。。。)
僕がopenwrt-realtekを見つけた頃(数年前)はwww.nprove.netが存在したのですが、今は無くなって、archive.main.lvに情報が残されています。

RTL8196Cは、小型のルータで多く使われたチップである事からも、OpenWrt化を試行された方も多いと思います。
また、OpenWrt化できずに落胆された方も多いと思います。
openwrt-realtekを見つけた人は、残されている「Building OpenWRT for RTL8196C」という情報を元に試した方も居るかと思います。
ビルドが通らないじゃないかと止めた人も居ると思います。

既に古いチップなので、今更感もありますが、とりあえずビルドして起動する処までの方法を残しておきます。
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WSR-600DHP、ファームウェア戻し

OpenWrt化したWSR-600DHPのオリジナルファームウェアへの戻し手順。
少し面倒なんですよね。
        00010203 04050607 08090A0B 0C0D0E0F  0123456789ABCDEF
000000  49A42821 FFA32297 FFFFFFFF FFFFFFFF  I.(!..".........
000010  FFFFFFFF FFFFFFB1 C7CFCCD2 ADABADA8  ................
000020  FFCFCDCD FFCFCDCA BAADBEA8 B2ADB6B9  ................
000030  475BFE6B 27051956 6F3854B2 5704F06C  G[.k'..Vo8T.W..l
000040  005CDD28 80001000 8000D1D0 D4B2B88E  .\.(............
000050  05050203 4C696E75 78204B65 726E656C  ....Linux Kernel
000060  20496D61 67650000 00000000 00000000   Image..........
000070  00000000 5D000000 0240298F 00000000  ....]....@).....
000080  0000006F FDFFFFA3 B7FF473E 48157239  ...o......G>H.r9
000090  6151B892 28E6A386 07F9EEE4 1E82D32F  aQ..(........../
0000A0  C53A3C01 4BB17EC9 8A8A4D2F A30DD97F  .:<.K.~...M/....
0000B0  A6E38C23 1153E059 18C5758A E277F886  ...#.S.Y..u..w..
0000C0  FA16A68A E3CBC203 2F24D48B 00EB4AEE  ......../$....J.
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WSR-600DHPのシリアル接続

なんか順番が逆な気もしますが、WSR-600DHPのシリアル接続についてです。
電源再起動できないとかさまざまな現象が発生するので、シリアル接続は出来るぐらいのつもりで居た方がいいでしょう。
回路追ってないので原因解りませんが。。。(この板にこだわる必要がないので追う必要性が低い)

シリアルの結線は、写真上側からRX、TX、GND、VCC。57600bps
ピンは立ってないので、自分で立てる必要がある。テストワイヤーでもいいけど。

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WSR-600DHPを未開封でOpenWrt化する

WSR-600DHPを未開封でOpenWrt化するメモ。
この機種は、シリアルを繋ぐのは正直おすすめできない。
再起動できないどころか電源を切れなくなったり、おかしな挙動をするのでシリアルを繋いでの作業は逆に面倒。


という事で、未開封での書換え手順です。