エンジニア視点での新型機 LinuxONE Rockhopper II
2018年4月21日(土) 01:10 JST
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2018/04/10に「z14 Model ZR1」と「LinuxONE Rockhopper II」が発表されたのは既に盛り上がっているのでご存じかと思います。
出荷開始は2018/05/31という事ですので、実際に触ってみるのはもうしばらくの辛抱です。
TwitterやFacebookでも話題になっている?ので、メインフレームを仕事にしている方以外でも興味を持っている人は少なからず居るのではないだろうか?
興味を少しでも持った人が本Blogを見に来ていると思われるのだが、他のサイトで書かれている記事とは少し異なる視点で感じたままを書いてみる。
「エンジニア視点での」としているが、僕自身はメインフレームを本業としているエンジニアではない。
経営や営業の立場ではない人で、かつメインフレームをメインとしたエンジニアではない人から見た新型メインフレーム「z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」はどうなのか?
ごくごく普通で大多数の凡人エンジニア視点の新型メインフレームを、「IBM Z14 Model ZR1」寄りではなく、「LinuxONE Rockhopper II」に寄って見ていきます。
率直な感想「ほしぃ。」
は当然として、(IBMはセキュリティ、サイズ、クラウドの3点押しの様にも見えるが)、僕は以下が今回の注目点だと感じている。
設置面積(スリム化)
サイズだが、2年前に発表されたIBM z13sから設置面積約40%削減というのは、多くのサイトで紹介されている点だが、ピンとくる人はさほど多くはないだろう。
z13sを持っている人、他のIBM Zを持っていて、z13sで小さくなったと心躍った人が、そんなに多くはないのだから仕方がない。
IBM Zが世界で広く利用されていても、エンジニア全体から見ればIBM Zに触れる機会のあるエンジニアはごく少数。
一番強調すべきは、「標準19インチラックサイズになった!」事である。
単に小さくなったのではなく、標準19インチラックサイズになったのです。
これは、サーバルームに出入りする人であればサイズ感がピンとくる筈である。
IBM Zはデカかった。
故に、せっかくラックが綺麗にならんでいるにも関わらず、IBM Zの箇所だけ変。(ほらこんな風に
故に、IBM Zが上座?の位置に鎮座。
せっかくきれいにラックがならんでるのに、IBM Zが居ると歪な配置になってしまっていました。
我等が大好きExcelで描き難い訳ですよ。(半分冗談ですが
これが、標準19インチラックサイズになる事で列らぶ訳ですよ。
下の写真で白い箇所がIBM z13sの設置スペースで、これだけ小さくなりました。
なんて言っている場合ではない訳ですよ。標準19インチラックサイズなのですよ。
と、この標準19インチラックサイズになった事は衝撃的です。
次に、ラックに16U空きがあるというのも広く取り上げられています。
これは、フル搭載しなかった場合なので、スモールスタートで16U空けて、そこにHMCやスイッチ、ルータ、ストレージを搭載するのがスマートな構成な様に思える。
HMCの為に隣にラックを建てるのも、HMC用に机を用意するのもイケてないと感じる訳なのですよね。
今回せっかく16U空きが取れるので、ここに入れるのがスマートでしょう。
ストレージもネットワークもここに入れば、1ラックでクラウドが出来る訳です。
重量
「z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」共に、最大重量が740kgとなっている点を見逃してはいけません。
別に逸般人の家に置ける重さだとかいう話ではありません。
運搬、搬入を考えると1tを切っているのは大きなメリットではないでしょうか?
今回発表された機種は昨年発表された「IBM Z14」の廉価版的位置づけでもあるので、スモールスタートするのに搬入できないでは意味が無いですしね。
ぐっとIBM Zを採用する機会が増えましたね。
入力電源/空冷
単相200Vに対応。
また、空冷モデルになります。(冷却装置を別途準備してというのが無いのは大きいです。)
空冷モデルは今回が初という訳でもないので、特別と考えるのは不自然かもしれないが、IBM Z本体以外に設備投資が減るのはメリットと思われる。
セキュリティ
全方位型暗号化。
「IBM Z14 Model ZR1」だけでなく、「LinuxONE Rockhopper II」もだという点は押さえておきたい。
あと、Secure Service Containerとか超気になる。(よく解ってない。。。
Secure Service Container専用のLPARで直接コンテナを起動?ん?
そのうち資料いろいろ出てくるだろう。
クラウド
最もセキュアなLinux環境として、クラウド押しがびしびし伝わってきた。
Dockerコンテナ最大33万とかいうのは、「ないわぁ。」と思っている訳だが。
LPARとVMをフルに活用しての事だろうと思われるが、ソフトウェアサポートにz/VM 6.4以降、KVMの両方がある為、z/VM利用時なのだろうか?
コンテナ数はさておき、Docker Enterprise Editionが動作する環境として認定もされている事から、クラウドプラットフォームへの本格的な利用が進む気配がある。
IBM ZのLinuxはおまけ程度なイメージがまだまだ捨てきれなかったが、IBMがクラウド向けを前面に出して来たので、IBM以外のクラウド事業者での採用も期待できるのかもしれない。
フロントパネルを「IBM Z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」の両方が用意されてて中身は空w
重量1tは切っているとはいえ、本体持ってくるのはなかなか大変ですからね。
2015年、IBM z13スケルトンモデルを持ち込んだりしていたのが奇跡に近いのだろう。
そもそもホテルでそんな重量物を持ち込んでるIBMすごいよw
で、「IBM Z14 Model ZR1」が気になった人は、我等エンジニアの友RedBooksを読みましょう。
IBM z14 Model ZR1 Technical Introduction
出荷開始は2018/05/31という事ですので、実際に触ってみるのはもうしばらくの辛抱です。
TwitterやFacebookでも話題になっている?ので、メインフレームを仕事にしている方以外でも興味を持っている人は少なからず居るのではないだろうか?
興味を少しでも持った人が本Blogを見に来ていると思われるのだが、他のサイトで書かれている記事とは少し異なる視点で感じたままを書いてみる。
「エンジニア視点での」としているが、僕自身はメインフレームを本業としているエンジニアではない。
経営や営業の立場ではない人で、かつメインフレームをメインとしたエンジニアではない人から見た新型メインフレーム「z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」はどうなのか?
ごくごく普通で大多数の凡人エンジニア視点の新型メインフレームを、「IBM Z14 Model ZR1」寄りではなく、「LinuxONE Rockhopper II」に寄って見ていきます。
率直な感想「ほしぃ。」
は当然として、(IBMはセキュリティ、サイズ、クラウドの3点押しの様にも見えるが)、僕は以下が今回の注目点だと感じている。
- 設置面積(スリム化)
- 重量
- 入力電源/空冷
- セキュリティ
- クラウド
設置面積(スリム化)
サイズだが、2年前に発表されたIBM z13sから設置面積約40%削減というのは、多くのサイトで紹介されている点だが、ピンとくる人はさほど多くはないだろう。
z13sを持っている人、他のIBM Zを持っていて、z13sで小さくなったと心躍った人が、そんなに多くはないのだから仕方がない。
IBM Zが世界で広く利用されていても、エンジニア全体から見ればIBM Zに触れる機会のあるエンジニアはごく少数。
一番強調すべきは、「標準19インチラックサイズになった!」事である。
単に小さくなったのではなく、標準19インチラックサイズになったのです。
これは、サーバルームに出入りする人であればサイズ感がピンとくる筈である。
IBM Zはデカかった。
故に、せっかくラックが綺麗にならんでいるにも関わらず、IBM Zの箇所だけ変。(ほらこんな風に
故に、IBM Zが上座?の位置に鎮座。
せっかくきれいにラックがならんでるのに、IBM Zが居ると歪な配置になってしまっていました。
我等が大好きExcelで描き難い訳ですよ。(半分冗談ですが
これが、標準19インチラックサイズになる事で列らぶ訳ですよ。
下の写真で白い箇所がIBM z13sの設置スペースで、これだけ小さくなりました。
なんて言っている場合ではない訳ですよ。標準19インチラックサイズなのですよ。
と、この標準19インチラックサイズになった事は衝撃的です。
次に、ラックに16U空きがあるというのも広く取り上げられています。
これは、フル搭載しなかった場合なので、スモールスタートで16U空けて、そこにHMCやスイッチ、ルータ、ストレージを搭載するのがスマートな構成な様に思える。
HMCの為に隣にラックを建てるのも、HMC用に机を用意するのもイケてないと感じる訳なのですよね。
今回せっかく16U空きが取れるので、ここに入れるのがスマートでしょう。
ストレージもネットワークもここに入れば、1ラックでクラウドが出来る訳です。
重量
「z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」共に、最大重量が740kgとなっている点を見逃してはいけません。
別に逸般人の家に置ける重さだとかいう話ではありません。
運搬、搬入を考えると1tを切っているのは大きなメリットではないでしょうか?
今回発表された機種は昨年発表された「IBM Z14」の廉価版的位置づけでもあるので、スモールスタートするのに搬入できないでは意味が無いですしね。
ぐっとIBM Zを採用する機会が増えましたね。
入力電源/空冷
単相200Vに対応。
また、空冷モデルになります。(冷却装置を別途準備してというのが無いのは大きいです。)
空冷モデルは今回が初という訳でもないので、特別と考えるのは不自然かもしれないが、IBM Z本体以外に設備投資が減るのはメリットと思われる。
セキュリティ
全方位型暗号化。
「IBM Z14 Model ZR1」だけでなく、「LinuxONE Rockhopper II」もだという点は押さえておきたい。
あと、Secure Service Containerとか超気になる。(よく解ってない。。。
Secure Service Container専用のLPARで直接コンテナを起動?ん?
そのうち資料いろいろ出てくるだろう。
クラウド
最もセキュアなLinux環境として、クラウド押しがびしびし伝わってきた。
Dockerコンテナ最大33万とかいうのは、「ないわぁ。」と思っている訳だが。
LPARとVMをフルに活用しての事だろうと思われるが、ソフトウェアサポートにz/VM 6.4以降、KVMの両方がある為、z/VM利用時なのだろうか?
コンテナ数はさておき、Docker Enterprise Editionが動作する環境として認定もされている事から、クラウドプラットフォームへの本格的な利用が進む気配がある。
IBM ZのLinuxはおまけ程度なイメージがまだまだ捨てきれなかったが、IBMがクラウド向けを前面に出して来たので、IBM以外のクラウド事業者での採用も期待できるのかもしれない。
フロントパネルを「IBM Z14 Model ZR1」、「LinuxONE Rockhopper II」の両方が用意されてて中身は空w
重量1tは切っているとはいえ、本体持ってくるのはなかなか大変ですからね。
2015年、IBM z13スケルトンモデルを持ち込んだりしていたのが奇跡に近いのだろう。
そもそもホテルでそんな重量物を持ち込んでるIBMすごいよw
で、「IBM Z14 Model ZR1」が気になった人は、我等エンジニアの友RedBooksを読みましょう。
IBM z14 Model ZR1 Technical Introduction