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CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。

CS-QR10のOpenWrt化は既に書いた事もあるのですが、カメラが使用できる様になったので再度紹介。
 
久々にOpenWrtネタです。
CS-QR10自体は、既にOpenWrt、LEDEでサポートされていますが、カメラから画像の取得も出来ました。

これで、真面目にカメラとして利用できます。
Amazonで買える手頃なオモチャとして今回紹介したいと思います。
とりあえず買い易い様にAmazonのリンク貼りましたw

ここからが本題。
CS-QR10のカメラ動作はOpenWrt、LEDE、共に確認しました。
CS-QR10のメインSoCはMT7620A、カメラはSONiX SN9C291、サウンドはwm8960。
本体はこんな感じ。


で、OpenWrtでカメラというと、なんだいつものヤツかとこんなのを思い浮かべると思います。

ルータとUSBなカメラを繋いで遊ぶやつね。
でも、これをやった人は解ると思いますが、ケーブルが邪魔。
設置がいまいち綺麗にならない。
扱いにくい。
この辺りの問題が解決してしまうというオモチャを入手してしまいました。

Planex CS-QR10、安価で簡単に扱えるIPカメラとして販売されている訳ですが、
安価で遊べるLinuxBoxとして使うのもいいのではないでしょうか。
このCS-QR10の良い所は、有線Ethernetが付いている点です。
つまり、OpenWrt化、LEDE化しても電波法違反せずにEthernetにそのまま繋げられる。(※ファームウェアを書き換えた状態で無線を利用すると電波法に抵触する恐れがあります。)


開封にはトルクスドライバーが必要です。
分解した場合、メーカー保証を受けれなくなります。またファームウェア書換えも保障の対象外となります。
何も気にせず開封。


シリアルの4ピンは用意されているので、TTL3.3Vなシリアル変換を用意すればu-bootへアクセス可能です。
はんだづけが苦手な方でも安心して始められます。


ブラウザでカメラ画像を表示させています。
フレーム数もVGAで30は、何も調整せずにでます。
何も考えず、JPEGで出してますが、H264とかで出すともっといい感じになるかもですね。


画像が取得できたという事で、夢が広がりましたね。
  • OpenCVを組み込んで遊んでみる?
  • 複数台連携させてリアルタイム立体画像生成?
  • プログラム勉強用?
  • Twitterと連携?Facebookと連携?
  • お小遣いで買える大人のオモチャ?
  • 学生の安価に揃えられる研究機材?

動作は、OpenWrt 15.05.1、OpenWrt trunk、LEDE、3種とも動作しますが、一点注意が必要なのは音声。
CS-QR10はマイク内蔵なのですが、OpenWrt trunk、LEDEについては、Kernel 4.4でのDMA Engineが現在バグ持ちなので、機能しません。
マイクも使用したい場合は、OpenWrt 15.05.1を利用する形になります。(まだCS-QR10のバックポートサポートはしていません。)

[2016/12/04 バグ情報追記]
バグについては、OpenWrtのMLに投稿があったものの、その後レスも付いてない状況です。
MT7688での情報となりますが、原因は同じです。
[OpenWrt-Devel] Simple Audio Card on MT7688 causes Kernel BUG


video0とvideo1が認識してくれてます。
OpenWrtにCS-QR10を対応させた際は、デバイスは見えるけど画像が取得できない状態でしたが、気が付いたら対応していた様です。
[   12.702479] uvcvideo 1-1:1.0: no of_node; not parsing pinctrl DT
[   12.702671] uvcvideo: Found UVC 1.00 device USB 2.0 Camera (18e3:5100)
[   12.723356] uvcvideo: Unable to create debugfs 1-2 directory.
[   12.735459] input: USB 2.0 Camera as /devices/platform/101c0000.ehci/usb1/1-1/1-1:1.0/input/input0
[   12.753576] usbcore: registered new interface driver uvcvideo
[   12.765054] USB Video Class driver (1.1.1)

各種ビルドイメージ、OpenWrt 15.05.1用パッチは、整理出来次第アップします。
また、CS-QR20、CS-QR22、CS-QR220、CS-QR300へのOpenWrt、LEDE対応も実機入手次第進めていきます。


[2016/12/07 追記]
バイナリイメージと更新用パッチを張り付け。
OpenWrt trunk用と、LEDE用を用意しました。
LEDEについては、Luci画面からカメラ画像が確認できます。

OpenWrt trunk r50015
trunk_r50015.patch
openwrt-ramips-mt7620-cs-qr10-initramfs-kernel.bin
openwrt-ramips-mt7620-cs-qr10-squashfs-sysupgrade.bin

LEDE r2442
lede_r2442.patch
lede-ramips-mt7620-cs-qr10-initramfs-kernel.bin
lede-ramips-mt7620-cs-qr10-squashfs-sysupgrade.bin

[2016/12/09 追記]
OpenWrt 15.05.1 r49389
15.05.1_r49389.patch
openwrt-ramips-mt7620-cs-qr10-initramfs-uImage.bin
openwrt-ramips-mt7620-cs-qr10-squashfs-sysupgrade.bin
CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。 | 11 件のコメント | アカウント登録
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CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: drvlabo on 2016年12月 1日(木) 07:24 JST

はじめまして、思い出したときに時々こちらを拝見しております

MIPSでメディア用途のペリフェラルまでついた機器はそうどこにでもあるものじゃなくおもしろそうなので、買うか買わないかを考える前の事前調査としてビルドを試してみました

- OpenWrt 15.05.1だと、mt7620.mk の DEVICE_PACKAGES の記述が拾われず
 I2S audio関連、SD/MMCのkmodはそのままビルドしても組み込まれない
 (menuconfigで自分で選ぶ必要がある)

- LEDEでは DEVICE_PACKAGES の記述は効く (2-3ヶ月前に修正改善されたようです)

- kmod-sound-mtk => kmod-sound-mt7620 に変更必要

> Kernel 4.4でのDMA Engineが現在バグ持ち
この情報で参照できるURLなどございましたらお教えいただけます(or記事に補足追記)と助かります

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: Tochiro on 2016年12月 1日(木) 12:54 JST

> drvlaboさん
・OpenWrt 15.05.1だと、profiles側が使用されるので、profileに記述する事になります。
OpenWrt trunkは、最近見てなかったので解りません。

・Kernel 4.4でのDMA Engineバグは、後で追記します。

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: drvlabo on 2016年12月19日(月) 06:57 JST

DMA不具合の情報追記ありがとうございます

audio out機能ありのCS-QR22を買おうか迷っていたところにVoCore2(+UltimateDock)が到着したので、audioの件はそちらで挑んでみるつもりです

無線LANは技適なしでNGですし、カメラは別途UVCで外付けしないとCS-QRxx相当の構成にならないですが

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: Tochiro on 2016年12月19日(月) 14:18 JST

> drvlaboさん
私もVoCore2は入手しましたが、放置中です。
Dockも頼めばよかったかと少し後悔中。(私はMT7628版を入手しました。)
MT7688版は、Betaの頃に一枚入手していました。
DMAのバグは、他のチップと同様に用意する処理入れるだけな気はしているものの、私はKernel 3.18で事足りてたりもするので放置中になってます。

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: ゲストユーザ on 2020年12月15日(火) 10:25 JST

 はじめまして

オリジナルファームで起動しないのでシリアルつけて復旧したのですが、

 

   1: Load system code to SDRAM via TFTP.

   2: Load system code then write to Flash via TFTP.

   3: Boot system code via Flash (default).

   4: Entr boot command line interface.

   7: Load Boot Loader code then write to Flash via Serial.

   9: Load Boot Loader code then write to Flash via TFTP.

 

You choosed 3

 

この画面で強制的に3が選ばれて他の番号が選べないのですが、何か方法がありますか?

 

 

 

 

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: Tochiro on 2020年12月15日(火) 10:42 JST

タイムアウトで、3が自動で選択された記憶がありますが、タイムアウト前に番号を指定すれば、他のモードに移行できていました。
私が最期に触っていたときから、仕様が変わっているかもしれないですが、
タイムアウトで3が選択されていないか見ては如何でしょうか。

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: ゲストユーザ on 2020年12月15日(火) 13:10 JST

Tochiroさん

返信ありがとうございます。

https://taroumaru52.com/openwrt/cs-qr10/

全体ログはこんな感じになりましたが起動直後から連打しても効かなかったので途中で仕様が変わったのかもしれません。無理だったらROMライターで焼いてみます。

 

 

 

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: gakuritz on 2021年3月10日(水) 15:36 JST

初めまして。
配布されているイメージをCS-QR10に導入してみました。

Model Planex CS-QR10
Firmware Version OpenWrt Chaos Calmer 15.05.1 r49389 / LuCI for-15.05 branch (git-16.313.39362-9047456)
Kernel Version 3.18.44

mjpg-streamerでカメラ映像をhttp経由で見ることが出来るようになったのですが、
画像に上書きされている時刻情報がおかしいようです。
起動後、2013年8月15日9:30頃からのカウントアップになっており、システムの時刻と同期していません。
(アップされている画像の時刻も同じように見えます。)
NTPの設定も済まして、システム時刻はきちんと同期・設定されているのですが、何が悪さをしているのかさっぱりです。
mjpg-streamerのオプションにもその辺りの設定が見当たらず困り果てています。
何かヒントなどいただけると幸いです。

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: Tochiro on 2021年3月20日(土) 01:14 JST

gakuritz さん

mjpg-streamerで付与しているものではなく、カメラ側で画像に埋め込んでいると思われるものです。
利用されている、SONiX SN9C291 を調べていくと、ネット上にユーティリティのコードがあったりしますが、見てみると時刻らしい文字列の表示位置とかの指定があったりするので、時刻情報をカメラ側に渡す必要があると思われます。
USB経由で何かすればいいだけなのか、UVCのドライバに手をいれないといけないのかは見れていません。

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: gakuritz on 2021年3月22日(月) 18:37 JST

ご回答ありがとうございます。

やはりそうでしたか。投稿の後、こちらでも画像データに埋め込まれているらしい、というとこまでは確認してました。簡単に変更できそうにはないので、とりあえず画像上部の時刻部分をトリミングして運用することにしました。

 

CS-QR10は安価なLinuxBoxなオモチャ。
投稿者: Tochiro on 2021年4月 4日(日) 23:52 JST
gakuritz さん https://github.com/Kurokesu/C1_SONIX_Test_AP を利用すると設定可能な様です。
こういう形で設定する事になります。設定後に mjpg-streamer を再起動すると反映されています。
# /usr/bin/SONiX_UVC_TestAP --xuset-rtc "2021 4 4 23 42 0" /dev/video1
後日纏めようと思います。
編集: 2021年4月 4日(日) 23:53 JST by Tochiro